○アフガン難民って?
アフガニスタンでは、もう25年近くも内戦(同じ国の人どうしが争うこと)が続いて
います。その間にたくさんの人が殺され、家や畑は焼かれてしまいました。戦いか
ら逃れて、200万人以上もの人が、となりの国・パキスタンやイランにやってきました。
このように、自分の国では危険が多すぎてとても生活できず、国外へ逃げてくる人々
のことを「難民」と言いますが、もともとは平和で豊かな暮らしをしていた人たちです。
難民キャンプで生まれ育って自分の国を見たことがないという子もたくさんいます。
学校では、そういう子どもたちのためにアフガニスタンのことを教えるようにしています。
○難民キャンプのくらし
◎住んでいるところ
場所によって難民キャンプの様子もずいぶん違います。私が行ったシャムシャトゥとい
うところは、道路も舗装されていませんでしたし、乾燥した気候なので木も草もほとんど
生えていませんでした。モンシェラというところは山の中腹にあって、近くを川が流れて
いましたが、斜面が多く、狭い土地にたくさんの人が集まっているといった感じでした。
難民の人たちはこれらの土地を地元のパキスタン人から借りて住んでいます。
難民「キャンプ」と呼ばれていますが、長い人だと10年以上もパキスタンに住んでいるの
ですから、全員がテント生活をしているわけではありません。働いてお金をためて、家を
建てる人もたくさんいます。ですから、「難民キャンプ」というよりは「難民の人たちがくら
している村」と言った方がいいかもしれません。村には学校もあるし、お店もあります。
暑いときにはアイスキャンデーだって買えるのです。
今回の派遣では、学校の先生に家の中を見せてもらうことができました。アフガニスタン
の伝統的な家は、泥をかためたレンガで作ります。高い塀に囲まれた中庭があって、それ
を囲むようにして家が並んでいます(家はたいてい一階建て)。水道がないので、家ごとに
タンクを置いていて、近くの川や井戸から水を汲んでくるのです。これは子どもたちの仕事
です。ごはんはかまどで火をたいて作ります。たきぎを集めてくるのも、子どもたちの仕事だ
そうです。家の中は、美しい刺繍のしてある布で飾られていました。きちんと掃除がされて
いて、とても居心地がよさそうでした。
◎一日のくらし
ピースパックを配ったときに、二人の女の子に一日の暮らしについて聞いてみました。
イッラちゃん(7歳)は、毎朝6時に起き、顔を洗います。朝ごはんはミルク・卵・紅茶。学校
へ行って7時から1時半まで勉強します。好きな授業はペルシャ語と英語、それにコーラン
(イスラム教の聖書の授業)です。家に帰ってからお母さんとお昼ごはんを食べます。お昼
はたいてい、お米とおかず一品です。そのあとおうちのお手伝いをして、宿題。おやつにビ
スケットを食べることもあります。それから、お母さんを手伝って晩ごはんの準備。晩ごはん
は、お米、ナン、お昼に作ったおかず、卵などです。
パロワシャルちゃん(13歳)は10人家族。大工をしているお父さん、お母さんと3人の姉妹・4人
の兄弟がいます。朝、日が昇る前に起きて家族とお祈りをします。朝ごはんを食べ、学校へ
行って勉強します。好きな授業は英語とウルドゥー語です。学校から帰ったら午後のお祈り
をし、お昼ご飯を食べ、家の掃除など、お母さんのお手伝いをします。そのあと宿題。夕方か
らごはんのしたくを手伝い、家族で晩ごはんです。パロワシャルちゃんの好きな食べ物はお
米とチキン。だいたい、10時には寝ます。趣味は洋服作りで、時間があるときはいつも縫い
物をしています。これも、大事なお手伝いのひとつです。
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