○派遣に参加して...
ピースパックプロジェクトのパキスタン派遣参加者募集は毎年ありますが、
私は今まで、その案内をながめては「私にはまだちょっと無理だな…」と思っ
ていました。興味はあったのですが、よく知らないイスラム教の国へ飛び込
んで行くだけの勇気がなかったのです。
今回思い切って応募できたのは、去年の3月にガールスカウト仲間で行った
ネパール旅行がきっかけでした。はずかしながら今までアジアを旅行したこと
がなかった私には、「アジアは危険も多いんじゃないか」という思い込みがあり
ました。でも実際に行ってみると、ネパールの人はみんな優しくて、日本では
考えられないくらい親切にしてもらい、自分が間違った情報を信じそうになって
いたのだということに気づきました。ネパールは、地方へ行くと電気も水道もな
い生活でしたが、それを経験したおかげで、自分にはまだまだ、モノがなくても
生きていけるだけの力があるんだな、と実感できました。
その年の9月に「パキスタン派遣」参加者募集の案内を見て、「今しかない」と
思いました。今なら、「難民キャンプ=貧しい」といった先入観(間違った考え)を
持つことなく現地に行けると思ったからです。あのとき、勇気を出して挑戦して
本当に良かったと思います。
派遣に参加して学んだことは、一人ではできないことも、6万人の仲間がいれ
ばできるんだ、ということです。難民支援は、ある程度の数があってはじめてで
きるものです。すてきなプレゼントが20個あっても、何万人もの子どもたちの前
では、残念ながら何の役にも立ちません。まとまった数があってこそ、贈ること
ができるのです。私の団では、毎年5箱(25個)のピースパックを作っています。
それだけではアフガン難民の子どもたちへ配ることはできませんが、そうやって
努力してピースパックを作ってくれる団が全国にあるおかげで、全体として1万7千個
ものピースパックになって、たくさんの子どもたちの笑顔につながるのです。ガール
スカウトという大きな団体だからこそできることだと思います。
もう一つ、あらためて思ったことは、「継続は力なり」ということばの意味です。
ピースパックを作るのは、時間もお金もかかる大変な作業です。それを7年間も
続けてきたというのは、本当にすごいことだと思います。UNHCRの人たちも、その
点を高く評価してくれていました。難民支援の場合、一回きりの大きな援助よりも、
地味でも息の長い援助こそが必要とされているのだということが、今回の派遣でと
てもよくわかりました。難民の子どもたちが、自分の国の未来を考えて一所懸命が
んばっている限り、戦争のない国に住んでいる私たちも、ピースパックを作り続ける
義務があるのだと、強く思いました。
仲間にも恵まれた、最高のパキスタン派遣でした。このような機会を得られたことに
心から感謝しています。みなさんにもぜひ、この派遣に参加してほしいです。どうも
ありがとうございました。
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